去年のGWはちょうど日野に来ていた。今年もまた、日野にいる。
なぜかというと、毎年この時期恒例のお祭り「日野祭」が今年は去年の縮小開催と違って4年ぶりの本来の姿で開催されるからだ。
日野祭とは
日野祭は馬見岡綿向神社の春の例大祭です。毎年5月2日に宵宮祭、3日に本祭、4日に後宴祭が開催されています。850年以上の歴史を持ち、県の無形民俗文化財にも指定されている湖東エリア最大の春祭りです。
2日は夕暮れより各町内の山倉や辻まで曳山が曳き出され、提灯に明かりを灯して夜遅くまで祭囃子がかなでられ、祭り気分を盛り上げます。
日野曳山保存会HP https://hinohikiyama.com/about/
3日(本祭)は早朝3時の起こし太鼓から始まります。その後この祭をとり仕切る神子(カミコ)・神調社(シンチョウシャ)が宮入、続いて神幣や神輿舁きが次々と宮入し、11時頃には各町内より十数基の曳山が神社境内に勢ぞろいします。お昼過ぎ、神子・神調社を先頭に、三基の神輿が行列をなし、御旅所であるひばり野へ向けて出発します。曳山からは祭囃子が奏でられ、神輿舁きの威勢の良い掛け声が響くなど、この日一日、日野の町は祭一色となります。
日野祭の見どころといったらやっぱり曳山。
町内各地域16基の曳山がそれぞれの賑やかな祭囃子と共に、街を巡行して宮入します。
高さ5mから7mほどある曳山が軒を連ねて道に並ぶ姿は圧巻であり、方向転換の際にてこの原理で2t以上ある曳山を持ち上げて回す姿はなかなかに迫力があります。
江戸時代、全国に名をはせた近江の日野商人達は綿向神社を出世開運の神としてあがめ、日野祭と共に大切に伝統を守り続けてきました。
日野商人の巨万の財力に支えられて、この大きく豪華な曳山は建造され、今日まで150年から200年ほど受け継がれています。
今回私は、知り合いのツテで杉野神町の曳山を引かせてもらえることになりました。
日野の中でも最古級の杉野神町曳山「歓心」は他の新しい曳山に比べ、古風でどっしりとした趣のある曳山で、祭囃子もしっとりと落ち着いた曲目が多いです。
午前8時頃から約2時間かけて、1.5キロの道を引き馬見岡綿向神社境内に到着。
所定の位置に曳山を納め、昼の神輿の巡礼を見送ります。
帰りは18時過ぎに綿向き神社を出発し、そこからまた2時間をかけてそれぞれの町まで帰るため途中ですっかり日は落ちるのですが、夜は曳山の周囲に飾られる提灯が灯されこれまた美しくカッコいい曳山の姿を見ることができます。
その後は、曳山を引いたメンバーで日野町の元酒屋さん「辰巳屋さん」に泊まり、ここを管理している友人が企画したGW日野遊びを満喫した。
最終日には元日野町地域おこし協力隊の方が先月まで2か月北欧に行っていたらしく、その方が主催して北欧の教育や政治についての勉強会を開催して、日本だけでない世界の地域の面白さについても知ることができたし、こういうような会話が常日頃行われている日野町の方の政治や生活に対する意識の高さに驚きました。
総じて日野町は、突然来たよそ者に対して地元の方々にとって大事なお祭りや曳山巡行の参加を受け入れてくれたり、じもとよそ者関係なくBBQや遊びにふらっと参加してわいわい盛り上がったり、人の懐が広い良い町だなと感じました。
曳山の帰り際「また来年も来てね」と言ってもらえたので、来年もまた引きに行かせてもらいたいなと思っています。もし、曳山引きに興味のある方がいれば来年のGW前までに私に一報いただければ友人に伝えて参加できるようにしますので、気軽にご連絡いただければと思います。
日野町やっぱいいところだな!